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27Projectリーダー・ステートメント

平素より神戸大学学生フォーミュラチームFORTEKに格別のご支援と温かいご声援を賜り、心より御礼申し上げます。2027Projectのリーダーを務めます、大原歳喜です。

私たちが目指す最終目標は、学生フォーミュラ日本大会での総合優勝です。ただし、それが私たちの代だけで果たせるとは限りません。だからこそ、目の前の大会で最善の結果を追求すると同時に、この一年で得た技術や経験、見出された課題を確かな形で残し、28Project、29Projectへと継承していく必要があります。自分たちの代で勝ちにいく強い意思を持ちながら、同時に、未来の後輩たちが私たちの到達点をスタートラインとして挑戦できる基盤を整える。その双方に対して、責任を持って取り組みます。

その土台となるのは、マシン以上に、チームに集う「人」です。私たちは、よく考え、よく議論し、自ら行動するチームを目指します。車両開発では、一つの判断や作業が、その後の設計、製作、走行へとつながり、最終的には大会での結果にも影響します。指示されたことをそのまま行うのではなく、「なぜこの作業が必要なのか」「何を実現するために行うのか」「次の工程にどうつながるのか」を一人ひとりが理解する。そのうえで意見を交わし、根拠を確かめながら、より良い方法を選び取れるチームにしていきます。

この思考と議論を深める姿勢は、マシンの技術開発における挑戦にも直結しています。現段階で子細にお伝えすることはできませんが、パワートレイン、エアロダイナミクス、電装といった分野を中心に、新たな技術や製法の開発・導入に向けた検証を本格的に進めています。こうした挑戦を重ねることで、ほかのトップチームと肩を並べ、さらにその先を目指せる技術水準へ近づいていきます。もちろん、新しいことに取り組めば、思い通りにいかないことも当然あります。ただ、うまくいかなかった理由を自分たちで突き止める過程で得られる知識は、既存の方法をなぞるだけでは身に付きません。技術の水準を引き上げるとともに、メンバー自身が力を付けていく。挑戦することの意味はそこにあると考えています。

リーダーが報告を待つだけでは、こうした取り組みを着実に進めることはできません。私は設計や製作の現場へ足を運び、実際の作業を自分の目で確認します。何が滞り、メンバーが何に困っているのかを把握したうえで、ともに解決策を考えます。現場で見聞きしたことを起点に判断し、必要な支援や調整を速やかに行うことで、プロジェクトを着実に前へ進めます。

私は文系学部に所属しており、機械工学を学ぶメンバーと同じ専門性を持っているわけではありません。一方で、目標から逆算して優先順位を決めること、部門間で認識をそろえること、議論を具体的な決定と実行に移すことは、リーダーが担うべき仕事です。人数が増え、扱う範囲も広がった現在のFORTEKでは、個々の技術力をチーム全体の成果へ結び付ける推進力が欠かせません。私は判断を曖昧にせず、決めたことを実行に移し、成果が得られるところまで進める役割に責任を持ちます。

また、2027Projectでは、学年や経験年数にかかわらず、意欲と技能のあるメンバーが力を発揮できる体制を整えます。2026Projectでは、取り組むべき作業がありながら、自分が何をすべきか分からず、十分に活動へ加われないメンバーがいました。意欲や能力を持つメンバーが、それらを十分に生かせない状況は、チームとして避けなければなりません。その反省を踏まえ、役割と期待する成果を明確にし、必要な情報や支援を行き渡らせます。一回生であっても、意欲を持って学び、必要な力を身に付けたメンバーには、責任ある仕事を積極的に任せます。全員がプロジェクトの全体像と自分の役割を理解し、それぞれの持ち場から車両づくりに参加できるチームをつくります。

これからの一年、私たちは目の前の課題に誠実に向き合い、考え、議論し、行動を重ねてまいります。FORTEKの活動は、多くの皆様から寄せていただくご支援と信頼によって成り立っています。その責任を忘れず、今季の成果と次代への継承の双方に力を尽くし、総合優勝という最終目標へ着実に近づく一年にします。

今年度のFORTEKの挑戦に、ぜひご期待ください。2027Projectへの変わらぬご支援とご声援を、何卒よろしくお願い申し上げます。

27Projectリーダー大原歳喜